歌舞伎界が危機

 歌舞伎役者の市川猿之助さんが、公演の真最中に、自宅で朦朧状態で発見された事件が大きく報じられていますが、何があったのでしょう。この事件で、伝統芸能の歌舞伎界が大きな打撃を被ることを案じています。週刊誌の報道が影響していたとのことですが、猿之助さんは報じられた内容が、「事実無根」と言っているそうです。真相は分かりませんが、家族を「心中」に追いやるほどのことがあったのかなかったのか、それは不明です。

 しかし、最近の故ジャニー喜多川氏による、ジャニーズジュニア少年たちに対する性暴力はまったく違います。ジャニー喜多川氏は、非常に悪質です。それは、少年たちに対する人間破壊です。人を人とも思わない行為です。人というのを根底から舐めているのです。ジャーニー喜多川さんの中にアメリカに対する屈辱感が潜在的にあったのではないかと疑っています。何か屈折した感情があったのではないかと。しかし彼の行ったことは常軌を逸した悪質な行為だと思います。被害者の数は膨大とのことです。

 今回の猿之助さんのことは、センセーショナルに騒ぐ必要があったのかどうか疑問です。それはさておき、歌舞伎という伝統芸能に携わる人間に対する報道の仕方と、ジャニーズに対する報道のし方があまりに違いすぎるのではないか、と感じている人々、その感覚がまっとうなのじゃないかとそれだけは言えるように思います。

 

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